今回は「クラウドファースト」と叫ばれる時代のシステム開発について触れてみます。

この記事に辿り着いた皆さんは当然「クラウド」についてご存知だと思いますので詳細説明は端折りますが、
ざっくり説明しますと。

クラウドといえばもっとも代表的なサービスとしてオンラインストレージ(記憶領域ですね)があります。
参考:NAVER まとめ
Dropbox、GoogleDrive、OneDrive、Box。クラウド、オンラインストレージ比較

その他スマートフォンアプリやWebで提供されるクラウドサービスは全てこのオンラインストレージで動いています。
・フリーメール(gmailやYahoo!メール)
・オンラインアルバム(フォト蔵、picasa)
・カレンダー(Googleカレンダー、Yahoo!カレンダー
・音声アシスト(siri、Google音声検索「OK Google!」)

などなど、普段なんの意識もせず使っているソフトウェアやアプリの基盤は全てクラウド(オンラインストレージ)です。

ここまでクラウドが普及してきたにも関わらず、システム開発は今だ「フルスクラッチ」が主流です。
はい。ここで「フルスクラッチ」ってなんだ?と思われる方のためにググってみましょう。

「フルスクラッチとは、既存のものを一切流用せずにまったく新規に開発すること。 システムやソフトウェアの開発において、パッケージ製品や他のソフトのソースコード、雛形などを使用せず、ゼロから開発していくことをスクラッチ開発というが、まったく何も流用していないことを強調したいときにフルスクラッチという。」

まとめるとこうですね。
「まったく何も流用せずに新規で1から開発します」

難しそうですよねぇ~
時間かかりそうですよねぇ~
高そうですよねぇ~

はい。その通りです。「高い、遅い」システム開発です。
唯一違うとすると「難しい」です。正確には「そんな難しくない」です。
なぜかというと、開発会社(ベンダー)は流用可能なソースを持っており、実際は「流用」して作るからです。
本来はソフトウェアを作れば作るほど、ソースと経験が増し、より効率的に開発ができるようになるはずです。

でも見積りに「流用率」や「再利用率」なんて言葉見たことありませんよね?
なんでないんでしょう?
見せちゃうと値引きさせられてしまうからです。

これが従来のシステム開発の在り方であり、その昔から続く「古風」なシステム開発の現実です。

では、クラウド界隈でのシステム開発を見てみましょう。
業務システム系
・Salesforce
・kintone
・ZOHO

どれもテンプレートを持ち、最低限必要な機能は全て備えています。
さらにGUIでのマウス操作(ドラッグ&ドロップ)でテンプレートからオリジナルの業務システムが作成できます。
☆ここにイメージいれる

ソースを書く=プログラミングするという最も時間とコストがかかっていた作業を、ドラッグ&ドロップで実現する開発ツールです。

このように開発にかかる、時間とコストは技術の進歩と共に大幅に削減されているのです。

業務を効率化するための「オリジナル業務システム」は潤沢な資金を有する大企業だけのものではなくなったのです。

日本社会における中小企業の割合は97%と言われています。

規模が小さくなればなるほど、資金面から「人海戦術」に走りがちですが、本来は逆です。

限られた人材と限られた人件費で勝負する中小企業こそシステム化すべきなのです。

機械ができる作業はシステム導入で効率化する。

その結果、人間にしかできない価値ある仕事に取り組む時間を捻出すること。

これこそ中小企業が戦うために考えなければいけないことではないでしょうか?